森下町の家
2009年3月竣工
下町の風情が色濃く残る大井二丁目の住宅地に「森下町の家」は計画された。親世帯と子供世帯の二世帯住宅となるため三階建ての木造住宅とし、木を積極的に使用しながらも、シンプルでモダンな空間が指向された。一方で建築基準法上、準耐火構造にする必要があり木を現わすことに対して相反する制約があった。そこで建て主と相談した結果「燃えしろ設計」による設計とすることでその制約を克服することができなかと検討を重ねた。結果的に仕上材だけではなく構造材も現わすことができた。木材は栗駒杉を使用し、職人の手刻みによって伝統的な仕口継手で骨組みが組まれている。
東京都
木造3階建
施工=上村工務店
住まいの風工房