循環の家 of 日影良孝建築アトリエＨＰ

循環の家
2010年3月竣工
この住宅は長野県上田市のアトリエデフのモデルハウスとして計画された。敷地は東に八ヶ岳、南に甲斐駒ケ岳を望む田園地帯の中にあり、豊かな自然環境に恵まれた場所である。アトリエデフは合板類を一切使用しないことは当然として、仕上材や断熱材、配管類にいたるまで地球環境に負荷を与えない住まいを造っている工務店である。循環の家の設計条件は、１：デフの基本理念に沿った仕様とすること。２：国の地域住宅モデル普及事業による補助を受けるために、（社）全建連の「ちきゆう住宅国産材モデル」の仕様（具体的には長期優良住宅）とすること。３：「たおやかな家」にしてほしい。とのことなどであった。これらの設計条件を受け、豊かな自然環境に呼応し調和した住宅、時間の流れに耐えられる普遍的な住宅をめざした。また循環の家は建築だけではなく家の周りをパーマカルチャーで整備し（この設計施工はソイルデザインの四井氏によるものである）、生活排水を利用したバイオジオフィルターやビオトープなどが整備され、まるでこの敷地が小さな地球になったようにあらゆるものたちが循環されるように成長していくことめざしている。

長野県原村
木造２階建
企画・施工＝アトリエＤＥＦ