稲村ガ崎の家
2012年4月
鎌倉の稲村ガ崎を望める山の中腹に建つ家です。江ノ電の踏切をわたり幅3m程の車道を北側に歩き、人ひとりやっと歩ける獣みちを登ると南側に相模湾が広がる平地にたどり着きます。100坪ほどの敷地は南北に長く家のまわりに余裕をもたせることができることから、将来の造園や菜園計画を考えながら、家のボリュームを検討しました。土に接して生活することを基本として居間・食堂・台所を海側に開き、広いデッキを設けました。2階は寝室と子供室を海側に配置し、遠く三浦半島まで見える豊かな景色を楽しめるようにしました。シンプルな間取りと間取りに呼応する明快な構造。単純な軒の深い切り妻屋根として海風に備えました。また周囲の自然と調和するように外壁は板張りとしています。
また敷地の性格上、重機の入ることができない想像がつかないほどの困難な工事が予想されました。そのため着工前の予算・施工計画を十分に行い、困難な工事にも対応できる渡辺建築店に施工をお願いしました。
神奈川県鎌倉市市
木造2階建
施工=渡辺建築店
敷地面積:109坪
床面積:28坪
家族構成:夫婦+子ども2人