三角屋根の家
2012年4月
江戸川区の人間味あふれる下町に建つ家です。幹線道路から一歩入っているため交通量も少なく、時折、小学生が自転車で駆け抜けていくのが印象的です。21坪ほどの小さい敷地です。東西に建ち並ぶ家もほぼ同じような敷地面積の大きさのように見えます。間口5.3m×奥行き13mの敷地は北側に前面道路を背負います。南側・東側・西側は、お隣さんの家が迫り、敷地と南北軸が振れているため北側斜線制限も関係してきました。家族構成は、夫婦と子供一人(+近い将来もう一人の子ども)です。この建築条件の中で、いかに素直で心地良い住まいを創れるか考えました。たどり着いたかたちは、45度勾配の三角屋根の家。1階は、夫婦の寝室と水廻り。2階は、居間・食堂・台所と子供部屋。2階に居る時間は多いために、この空間を、「ひとつ屋根の下の大きな空間」とすることで、狭いながらも、大らかな空間の中にいるような心地良さを求めました。将来、この三角屋根の下は、ロフトに変化できるようにも考えています。
木造2階建
施工=堺工務店
敷地面積:21坪
床面積:21坪
家族構成;夫婦+子ども一人